大江戸線西新宿五丁目駅から徒歩約2分、鏡面ガラス張りのシャープな外観が存在感をアピールする「渡辺西新宿ビル」。新宿新都心のアクセスの中心に位置し、新宿中央公園を擁するエリアは、バランスのとれたビジネス環境を提供しています。大規模なリニューアルが施された「渡辺西新宿ビル」は、モダンな輝きを増し、オフィスビルとしてのクラスを格段に向上させました。
玄関
リニューアル前、玄関右手には大きすぎる植栽が茂っており、奥にあるビル名表示が分かりづらい状況でした。玄関横の壁に設置された機械警備機器も経年劣化により建物全体に古い印象を与えていました。
リニューアルに際しては、植栽を撤去した場所にオフィスビルにふさわしくガラスのビル名看板を設置しました。セキュリティシステムも最新機能のものに更新し、安全と新しさをアピール。加えて更新したLEDダウンライトによる庇の照明がエントランスホールまで見渡せる開放的なビルを演出しています。
風除室
リニューアル前の風除室はベージュ系のクロスが経年でくすんでおり、天井の染みや暗い照明が古い印象に追い打ちをかけていました。
リニューアルでは、張り替えた天井と600角の白タイルに更新した壁が見違えるように明るい空間を生み出しました。シンプルな埋め込み式のテナント案内板がビジネス感の漂う空間を出現させました。
エレベーターホール
リニューアル前のエントランスホールの壁はくすんだベージュ系のクロス仕上げで、照明も暗く、沈んだ印象でした。また、ホール奥に続く狭い通路と下がった天井は圧迫感がありました。
リニューアルに際して、ホールの壁には風除室同様の白色の最新薄型タイルを採用、昼白色のLEDダウンライトがモダンな空間を引き立たせています。奥の通路壁と下がっていた天井、化粧柱や張り出しの造作も撤去して、すっきりとした空間が誕生。明るく解放的なエントランスホールがオフィスビルの価値を向上させました。
エレベーター
リニューアル前、壁にグレーの養生マットが設置されたエレベーター内は、暗く狭い印象でした。床マットも汚れと劣化が目立ち、カゴ内は全体的に不統一な内装でした。
リニューアルでは、壁一面にモダンなシルバーのリアテックシートを採用、その上からは透明プロテクトフィルムを貼って破損に備えました。天井照明も機器変更により照度がアップ。劣化の目立つ床カーペットは見た目もすっきりとした防滑性ビニル床シートに変更し、清掃効率と清潔感の維持を実現しました。
トイレ
リニューアル前の小型の洗面台は竣工当時のデザインテイストが今となっては古さを感じさせ、更に経年劣化が見られました。手動式の水しか出ない蛇口も旧式で使いづらく、横に設置されたSK(掃除流し)は、カウンターサイズを制限する課題がありました。
リニューアルでは、まずSKを撤去。広がったスペースにモダンなデュポンコーリアンカウンターを設置しました。更に大型の鏡、適温で出る自動水栓の採用で諸々の課題を克服。ダウンライト照明で仕上げたカウンタースペースは、使い勝手が格段に向上しています。
リニューアル前、グレーの壁に設置された青色の小便器のある空間は全体に暗い印象でした。押しボタン式の水栓や露出給水管も古さを感じさせていました。
リニューアルで採用したシンプルな白い小便器は人感センサー内蔵の最新型。給水管を隠し、室内は白で統一したモダンな空間へとシフトしました。明るいLEDダウンライト照明も清潔感を引き立たせています。
リニューアル前の個室は暗く狭い印象に加えて、給水管や青色の便器が経年を感じさせるものでした。
リニューアルでは白色の個室に、最新機能を備えた白のネオレスト便器を設置して暗いイメージを払拭。ペーパーホルダーなどのアクセサリー類もシンプルにまとめています。また、白を基調としたトイレ前廊下の壁や入口のシンプルなトイレ表示など、総合的な目配りで明るくモダンな共用空間の演出に成功しています。