壁面とガラス面で横縞を描いたような外観の表情が特徴の「五反田NT」ビルは、国道1号線沿いのオフィスビルです。明るさとレイアウトのしやすさを重視した専用室と1フロア1室ならではの機能的な動線が特徴の共用部、そして都営浅草線「高輪台」駅から徒歩約2分でありながら喧噪の少ない穴場的ロケーションが、最高のビジネスシーンを支えます。
1988年竣工のビルですが、常に最適なリニューアルを積み重ねており、年代の古さを感じさせません。
外壁
五反田NTビルの代名詞である横縞の外壁パネルが経年劣化により塗装剥がれが目立ってきていました。ビル外壁の塗装は、美観の維持だけでなく、外壁部分の劣化を大幅に遅らせる役割も担っています。
そこで、外壁パネルの全面塗装を行い、同ビルの美しさを蘇らせると同時に、劣化対策を行いました。
エレベーター
リニューアル前は、エレベーター内壁面に青色の養生マットが設置されており、デザイン面でアンバランスであった上に、天井照明も通常蛍光灯で使用者の気分を暗くさせるものでした。また、床にもマットが敷かれており掃除等のメンテナンスにも費用が多くかかっていました。
リニューアルに際して、壁の養生マットを撤去し、シルバーのダイノックシート張り付け、その上から透明プロテクトフィルムを貼ることによって、デザイン性とエレベーターの保護を両立させました。また、天井照明をインバータータイプの昼白色に、アクリルカバーを乳白色の光を多く通すものに変更し、明るく快適な空間にリニューアル。床には防滑性ビニル床シートを張ることで清掃も簡単にするなど、運用面での改善も図っています。