OAフロアの構造上の分類①
前コラム「OAフロアの歴史」において詳述したように、OAフロアは当初データセンター等の大規模な施設で採用されていたのですが、現在ではオフィスでの敷設が主流になってきました。この過程で、メーカー各社において、安全かつ便利にフロアを使用できるよう研究・開発が重ねられ、現在では、OAフロアは、構造上二つのタイプに分類されています。ひとつはパネルを支柱などで支えて空間を形成する「パネル構法」、もうひとつはパネルと支柱が一体となったような構造で、予め溝を持った形状のブロック状のマットを敷き詰めて配置する「溝構法」です。
パネル構法は、コンクリート等で出来たパネルを、支柱で支持し空間を形成する構法です。床の高さを調整できるというメリットがありますが、その分フロア自体の耐久性や対ノイズ性能にやや難があります。
構造法は、溝を作るための構成部品(主に軽量コンクリート等)で二重床を構成し、溝カバーパネルで蓋をし、空間を形成する構法です。フロア自体の耐久性も十分にあり、歩行感、対ノイズ性能など、数多くのメリットを誇りますが、高さを調整できないというデメリットもあります。
Point
・OAフロアは、構造上、「パネル構法」と「溝構法」の二つのタイプに分類される。