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積算内容のご説明と受注に向けた意向確認⑥

リニューアルによる空室対策

H)
おっしゃる通り、建物の競争力が上がれば、事実上優良なテナントさんを選別することができますから、当然、滞留期間の問題も向上していくと思います。
W)
なかなか決まらないと変なテナントに飛びついてしまいますからね。私も少なからず失敗してきました。そういうテナントさんはそもそも体力がないので、賃料を安くして無理やり入ってもらっても結局続かないということになってしまって。
H)
テナント審査を含め、運営上の判断は難しい部分がありますね。そういうテナントさんを入居させた場合、適切な賃料改定や、滞納の督促や、解約時の対応などは、それ相応の対応スキルが必要です。
W)
空室対策では私もフリーレントを採用していますが、このエリアにもフリーレント期間が12ヶ月もあるビルがあります。あれは不動産投資信託物件ですよね。長期にわたって不動産運営してきた私のような者からは、あのような判断は理解できませんね。
H)
表面のレントロールを良くしても、実際に収益になるかは別ですしね。しかも、そういったテナントさんは自身に都合の良い条件だけを更に要求してくることがあります。 リニューアルによってビルの価値を高めて、賃料のダンピングをせずに、相場賃料を提示した上で、お客さんの内容を見て個別に判断されるというWさんの判断は適切であると思います。


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