サブリース物件の視察⑤

【Iビルへ移動し専用室内にて】

W）

なるほど、こちらも確かに明るいですね。

H）

先ほどのSビルでもそうでしたが、当社ではしっかりしたデザインコンセプトに基づいて明るい空間を造るように心掛けています。
当ビルの専用室も、以前は壁がクリーム色で、おまけに幅木もグレーだったものですから重苦しい雰囲気が漂っていましたが、壁クロスを模様が細かくてより白いものに変更したり、幅木の色を白に変えたりしたことによって、シンプルで美しい専用室に生まれ変わらせることができました。更に溝構法のOAフロアを敷設した上から、重歩行用床タイルカーペットを敷いて、天井には全周囲吹出し型の最新式のエアコンを設置したことによって、利便性と節電を実現しています。
このIビルは順次リニューアル中で、ちょうどリニューアル前の階もあります。そちらを見て頂いて比較してみましょう。

W）

そうですね、リニューアル後の専用室には親近感を持てました。リニューアル前のものも見てみたいですね。

【別階のリニューアル前の専用室にて】

W）

それにしても…改修で印象が大幅に変わるものですね。とても参考になります。

H）

はい。当社では改修はメリハリを付けて提案しています。無駄に全てのリニューアルを提案することはありません。壁クロスの変更や幅木の塗装は非常に費用対効果の高いリニューアルに当たります。リニューアル前後での印象は段違いに良くなっているかと思います。一方、シンクは設備自体が多少旧式でも綺麗にしていればテナントさんはそんなにマイナスポイントを付けない傾向にあります。このビルでも有限の予算を優先順位の高い順にリニューアルにあて、効率的な建物価値の維持・上昇を目指しています。

W）

そうですよね。昔依頼したリニューアル業者さんは、とにかくおしなべて全部改修を提案されてきて、焦点が定まらないで中途半端になっていた気がします。