No.089　第四章～満室になるサブリース　プロの選び方①～

【個人での限界と専門会社の必要性】

――ここまで教えていただいただけでも、自分がオーナーとして実施するとしたら相当な困難があると感じました。膨大な時間と手間がかかりそうですし、正直言ってライバルビルの成約情報等を簡単に手に入れられるイメージが沸きません。

「この講座は、『満室ビル経営WEB講座』ですから、基本的にオーナー個人でも勉強すれば満室になるビル経営を出来るのだという立場で、可能な限り詳しくプロのノウハウを伝えてきたつもりです。自分がその分野で経営者になろうと思うならば、細かいところは別にして業務の基本についてはプロよりも勉強する気概を持たねばなりません。
しかしながら、業界での情報網を有し、業務ノウハウの集約化と共有化が徹底され、日々当該業務に集中しているプロと、同じ仕事を同じ時間で行うことはなかなか困難です。
先ほども出てきた下限情報、成約情報は、やはりオーナー個人レベルで入手することは難しいと言わざるを得ないでしょう。あるいはそれを入手することが可能であったとしても、そこに費やす時間、労働力を考えれば非効率に過ぎるということになるはずです。
そうすると、プロに任せて自分は監督・チェックをする、という選択肢も捨てるべきではありません。
ただし、プロの定義とその見極め方が非常に重要になります。次回以降は、サブリースを念頭に置いて真のプロの定義と、その見極め方についてお話していきましょう。」