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No.031 第二章~満室になる建築設計 具体例①~

【判断基準・ポイントについて】


――ここまでのお話で、私のような一般人でも建築設計業務の内容・流れについて大筋理解することができました。そこで、いよいよ「社員が喜ぶ(幸せになる)ビルの設計」「リクルートスーツのように、普遍的に好印象を与えるビルの設計」の具体的な内容についてご教示いただきたいと思います。読者の皆さんが、このビルは「社員が喜ぶ、リクルートスーツのようなビル」だと判断するために、判断基準ないし判断のポイントのようなものを伺えないでしょうか。

「オーナーさんはビル経営者ですから、満室になるビルか否かの判断基準を、自身の中に築いておかねばなりません。以前の回で、私自身、常日頃からビルを見て歩くということをお話ししました。不動産に限らずどんな分野でも「見る」ことは基本だと思います。最初は分からなくても、数多く見ていくうちに、良し悪しを見抜く力がついてきます。自分の見解が出来てくるのです。さらに、その見解を専門家の意見を聞いて、客観視出来るようにすることです。ビル経営を成功させる近道があるとすれば、貸ビルに対する自分なりの見解を持つことではないかと思っています。
いつの時代にもテナントさんのコスト意識は高いですし、ニーズは年々多様化しています。それらに対応出来るような設計と運営管理をしていくためにも、ビルを見る目を養って勉強することが大切です。
そのようにして、ビルの外観から、その他の共有部をしっかり見て回ると、テナントさんが入居するかどうかは専用室を見るまでで9割方決まるということを実感できるようになります。もちろん収益の源泉は、テナントさんが執務する専用室なのですが、それ以外の共用部は入居するテナントさんにとって、会社のイメージであったり、社員の快適性等を左右する重要なスペースです。ここでの差が成約率に大きく関わってくることが、ビルの入居状況から見えてくるのです。」

Point
  • 自分でビルを見て回り、テナントに選ばれるビルについて自分なりの見解を持つことが大切である。
  • 外観から共有部分が重要である。

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