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「そうです。建設会社の選定に当たっては、仕上げた実施設計図を提示して複数社に見積りの依頼をします。通常、建設会社と設計事務所間で、メールによる質疑応答を行いますが、それは質問がなかった建設会社にも全部流れるようになっています。
約10日後に見積りが上がってきますから、適正かどうかを分析して、どこに発注するかをオーナーさんと相談の上決定をします。」
――「設計監理」が重要とのことですが、「設計監理」という言葉の意味が、明確にわかりません。どういう業務で、どう重要なのか、具体的に教えていただけないでしょうか。
設計監理は、建設会社が提示する施工図と、設計変更依頼をチェック・承認する業務です。施工図というのは、工事をする為に必要な詳細な図面です。建設会社は我々の提示した設計図に基づいて施工図を描くわけです。建設会社とすれば施工しやすい、ミスが少なくて済む方法で描いてきます。「このように工事します、いいですか」と。これを承認する業務です。
建設会社の方から設計変更を求めてくるケースも多々あります。設計変更を認めれば、これによりやらなくてよくなった部分の工事費を減額し、新たに行うことになった部分の工事費を増額するわけですが、ポイントは、当初のお見積りはコンペで提出された競争下の適正な金額であるのに対し、設計変更した後の工事費はいわゆる随意契約なので、競争下の金額ではないということです。十分な根拠をもった設計変更であるかをチェックしないと、建設会社からの設計変更に従っていたら当初のお見積りとかけ離れた費用を請求されるという危険があるわけです。
ですから、設計監理は、単純に設計図通りに行なっているかのチェックではないんですね。
設計施工の場合や、設計事務所の力量が不足していると、チェック機能が十分に働かない場合がありますので、しっかりと設計監理を行う設計事務所を選ぶことが重要になります。」