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No.020 第二章~満室になる建築設計概論④~

【初めに選ばれるオフィスビルの基準】


――なるほど。ここまで伺ったポイントを満たしているビルが、100社中90社以上が1番いいと言うビルの基本概念ということなのですね。その概念ないし理念を実現化する作業が満室になる建築設計であると。

「そうです。繰り返しになりますが、貸しビルを設計する際に、最も検討せねばならないことは、【社員にとってこのビルで仕事をすることが幸せかどうか】なのです。私を含め、会社の経営者というのは社員を幸福にしたいと考えています。それは自分の生き方で示すしかないわけです。社員の採用の仕方、社員との付き合い方、お客さんとの付き合い方、仕事の仕方、そしてビルを選ぶことも全部そこには生き方が出ているんです。
たとえば、同じような規模と賃貸料の2つのビルがあったとします。ひとつは交通の便はいいが1階に店舗が入っていて、エントランス、あるいはトイレなどの共有部分が狭く暗い感じがするビル。もう一方は、アクセスはそれほどよくないのだけれど純粋なオフィスビルで、共有部分が広くてイメージも明るいビル。ごく真っ当な感性を持っていれば、おのずと選ぶビルは決まると思います。
もちろん好みとして、こういうビルは嫌いだとか、こういうビルがいいとかはあります。私は派手なものは好きではありませんし、癖の強いビルの中で仕事をしたいとも思いません。
やはり基本は【リクルートスーツのようなビル】なんでしょうね。そして、隙のなさすぎる感じも疲れますから、どこか温かみが感じられるビルが選ばれるでしょうね。こういうビルを設計することが、満室にするための第一歩と言えるでしょう。」

Point
  • 満室になる建築設計のポイントをまとめると次の2点である。
①社員が喜ぶ(幸せになる)ビルを設計する。
②リクルートスーツのように、普遍的に好印象を与えるビルを設計する。

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