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No.008 第一章~佐々木氏へのロングインタビュー⑦~

【サブリースの起源】


――そのサブリースという概念の沿革は今ご説明いただいたのだと思うのですけども、例えばビル経営のノウハウをオーナー様に提供する手法としてプロパティマネジメントではなくサブリースという形態を考えられた理由とか起源のようなものはありますか。

「私がサブリースを始めた頃はPM(プロパティマネジメント)という言葉はまだありませんでした。元々私は貸事務所の仲介をやっていたのですね。正確に言うと22歳からになります。貸し事務所の仲介をやって思ったことは、いい会社を紹介しても悪い会社を紹介しても成約した場合の報酬は一律なんですね。なんだかおかしいなと。いい会社を紹介すればずっとオーナーさんの経営に貢献できるし、悪い会社を紹介すれば潰れていく、あるいはすぐ出て行ったりするのにです。
その頃、貸し事務所を探しているお客さんで、海運業の会社があった。海運業の場合ですと船の借り手を見つけると借り手が船をチャーターしている間はずっとコミッションが入ってくるんですね。だから、よいお客さんを見つけてあげると船を借りている人が契約を続行すれば毎年フィーが入ってくる。相手の船主の経営にも寄与しているし、当然その分のフィーもあるのですね。不動産の場合には、いい仕事をしたのかどうかに関わらず、事務所の仲介手数料は賃料の一か月分で変わらないというのが疑問でした。この海運業のチャーターの制度を聞いたものですからこれは貸しビルでも使えるのかなと。
自分の方でビルの経営代行をして、いいテナントが入りやすいビル設計をすれば収益も上がるはずだ、いいテナントをもってくれば利益が上がりやすい、いいテナントが入りやすいビルの管理をすれば収益も上がりやすいと。またその報酬としては、オーナーさんからビルを借り上げて第三者に転貸する形をとって、その中で自分たちの仕事に対する報酬を得る方が最も合理的であると。我々がいい経営をすればビルのオーナーさんにも必ずプラスになるはずだという発想で始めたんですね。
ネーミングをどうしようと、大黒さん(注:サブリース株式会社元代表取締役大黒哲也)と二人で相談して「サブリース」にしようかって決めたのです。それがスタートですね。」

Point
  • サブリースは、海運業のチャーターの制度を参考にして生み出された。
  • サブリース会社が良い仕事をすれば、オーナーとWIN-WINの関係を築くことができる。

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