【ビルを購入した理由①】
――24年前にビルを購入されたということですね。購入された理由・経緯をお聞きしてもよろしいでしょうか。
- S:
- 理由は二つ挙げられるのですが、当時まず考えたのが相続税対策でしたね。
起業して十数年経っていて会社も軌道にのってきていましたし、子供も成長してきまして、そろそろ相続について準備し始めようと色々調べ始めたのがきっかけです。
当時、会社の成功によって私にはそれなりに貯蓄がありました。これが現金のままですと半分ほどが相続税としてとられてしまう。これは万が一の時にたまらないと(笑)。これをオフィスビルにしておけば、相続税評価額が現金より大幅に低くなりますから、相続のことを考えればビルにしてくべきだと。
――具体的な数字は…流石に教えていただけないでしょうから(笑)、例えば現金で20億円保有している場合と、そのお金でオフィスビルを買われた場合では、どの程度相続税で差が出てくるものなのでしょうか。
- S:
- そうですね、20億円の現金を持ったまま相続が発生してしまった場合を例にあげると、半分程度の10億円が相続税として徴収されることになるはずです。ところがそのお金をオフィスビルという不動産にしておけば、相続税評価額は20億円から15パーセントぐらいの3億円ほどに激減するわけです。仮に控除額がゼロとして計算しても、払う相続税はその半分ほどの1億5千万程度で済むということになると思います。これはあくまで例え話であって、私が20億持っていたという話ではないですよ(笑)。