害虫の中でもひときわ危険な生き物への対応
オフィスビルなどの建造物で問題となる生物のうち、蜂は特に警戒が必要です。
今回は築26年のビルにて発生した出来事なのですが、ビルの内外面を点検していると、天井近辺に何やら土の塊のようなものが貼りついているのを発見しました。清掃員に確認したところ「ビルの外へ通じる階段の天井付近でハチを見かけたことがあったので、もしかしたら巣があるかもしれない」との報告を受けました。さらに調査を進めると、物体の姿形から清掃員に言われた通りハチの巣である可能性が出てきました。周りに働きハチはいませんでしたが、迂闊に近づくわけにはいきません。その日は清掃員及び入居者様になるべく外階段へ出ないよう注意を促し、専門の業者に依頼して早急に駆除するように手配致しました。
後日専門業者にて詳しく調べたところ、作っている途中に何らかの理由で放棄されたハチの巣との事で、女王ハチや兵隊ハチは巣の中にいませんでした。危険はないと判断されたものの、放置しておくと別の虫が利用する場合もあることや、新しい巣の材料にするために別のハチが寄ってくる危険性があるため早急に処理する必要があります。その後は業者の的確な作業により、ハチの巣は当日で完全に除去することが出来ました。清掃員及び入居者様にも早急な対応に非常に満足して頂けました。
近年は住宅街や公園などにも大型のハチが進出してきており、中には今回のように餌となるような物が周りにない、巣作りにまったく適さないと思われるような場所にも巣を作ろうとするものもいます。
次回は注意すべきハチと、被害に対する対応について説明致します。