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「磁気共鳴方式」は音叉の実験などで有名な「共振」を利用します。特定の周波数の磁場に反応するよう調整したコイルを同じ周波数の磁場に置くと、コイルの磁場が共振して電気が発生することを利用しています。ある程度距離が離れていても送電効率が落ちないことや、コイルの調整によって送電先を選択することが出来るメリットがあります。しかし電磁波の種類によっては他の機器に支障が出る可能性があるので周波数の調整は慎重に行う必要があります。
「マイクロ波放電方式」は電気を短い波長の電磁波に変えて、通信と同じ方法で電気を送ります。長距離・大電力の送電が可能と言われていますが、受電側の設備が大きくなることや、送電側の精度を上げる必要があるなど、技術的にはまだ発展途上と言えるでしょう。
無線による送電が成功した場合、オフィスビルの設備で大きく変化すると思われるのはキュービクルなどの大電力を受電する設備です。高電圧の電気を調圧するための設備はなくなるか大幅に縮小できるので設備容量及び設備コストに余裕ができます。また、電線切断などの波及事故による突然の停電のリスクも軽減されるでしょう。オフィス内で利用しているPCなども停電や過電流による破損・漏電火災のリスクが抑えられます。電線が通るのは配管スペースなどのごく一部になるでしょう。
今はまだ夢物語に近い完全無線送電ですが、実現に向けた動きは確実に進んでいます。もしかしたら20年、10年後に実現するかもしれません。