被害の少ないうちに素早く対応
先日、築26年のオフィスビルの清掃員より「トイレの洋便器の周りが少し湿っている気がします。原因を調べてもらえますか」という連絡がありました。
現地にて調査を行ったところ、洋便器と床との接合付近が他と比べて湿っていました。何度か水を流したところ、詰まりや溢れは見受けられませんでしたが、接合箇所の隙間からわずかに水がしみ出してきました。
このことから洋便器周辺に異常があると判断し、原因調査と修理を行いました。
洋便器を外して配管を調べたところ、アジャスター(洋便器の陶器部分と下水配管をつなぐ管一式)本体及びパッキンが劣化しており、部分的に水が少しずつ漏れてくることを確認しました。
修理としましては、漏水原因のアジャスターを新しい部品に交換しました。また、水漏れを防ぐためにパッキンを念入りに設置して再発防止に努めました。設置後に通水テストを行い、水の染み出しが発生しないことを確認して工事完了となりました。
今回の事案はトイレの使用自体に問題がないため、なかなか気付きにくい内容でしたが、清掃員による“日常との違い”に気付いたことで、早期に対応する事が出来ました。
気付かずに水漏れによる床材の腐食や陶器側の汚染が進むと、汚水による臭いの発生など想定され、床材の貼替えや洋便器本体の交換など余計な出費になる可能性もあります。
弊社では衛生設備に常に細かな点検を心がけ、お客様に衛生的な環境を提供するよう努めております。