三菱電機システムサービス様が提供するサービスは、三菱電機製品を主体としたものだけではありません。例えばお客様から三菱電機として製造していない商材のニーズがあれば、独自にシステムを作り上げ、ソリューションとして提供されることもあるそうです。「世の中にはいろいろな、良い商品がたくさんありますから」スタッフの方々がそのような姿勢をお持ちだからこそ、メーカーサービスの枠に捕われない推進力で事業を拡大して来られたのだと思いました。
三菱電機システムサービス様が1987年から開始した、タンバーグ社製のテレビ会議システムの設置・保守業務にもその企業姿勢の一端を覗くことができます。
ヨーロッパに本社があるタンバーグ社はビデオ会議の端末市場で世界シェア41%を占める専門メーカーで、その導入実績は世界90カ国以上に渡るそうです。三菱電機システムサービス様が同社の製品を導入するに至ったのは、TV会議システムが叶えるお客様のニーズとシステムが創出し得る多大な価値を、タンバーグ社の確かな商品技術と実績のなかに見出されたからなのでしょう。
TV会議システムは、日本でも光回線やハイビジョン対応の映像機器といった通信インフラが整い、違和感のない実用レベルに達しているそうです。出張旅費や移動時間、環境負荷の削減などに貢献できるメリットが非常に注目されており、官公庁をはじめ民間の企業様にも導入事例が増えてきているとのことでした。複数の遠隔地をリアルタイムで結ぶTV会議システムは、ビジネスの意思決定をよりスピーディにし、空間を超えた情報共有を可能にする現代に適ったツールとして、今後さらに需要が拡大していくのではないかと感じました。
また、三菱電機システムサービス様は2009年、タンバーグ社による厳正な審査をクリアし、高度な技術・保守レベルと充実したサービスネットワークを保持するパートナーだけが得られる「TANDBERG ASP(Accredited Service Partner)」の認定を日本で唯一取得されたそうです。日本が誇る電機メーカーのサービスを担うエキスパートとして、信頼を得るための努力を怠らない姿勢に敬意を持ちました。
>取材メモ
お話を伺うと、三菱電機システムサービス様が独自に製造・開発しているシステムやサービスがかなりあることに驚かされます。身近なものでは三菱電機製の換気扇に使用するフードや太陽光パネルを設置する架台、公のものでは公営競技場向けの音響管理システムや刑務所の監視システムなど、これらの製品サービスは三菱電機システムサービス様のオリジナリティを象徴すると同時に、官民に広く関わるスケールが三菱電機グループの親しみと信頼性の証であるように思いました。
※本記事は2010年8月4日取材時点の情報を元に作成しております。
取材協力・情報提供:三菱電機システムサービス株式会社