今回の「快適オフィスづくり」で挙げておきたいポイントの最後はスペースの有効活用です。限られたオフィスをどのように活用していくのか。これは快適性を追求する上で最も重要な要素だといっても過言ではありません。
オフィスのゾーニングといってまず思い浮かぶのは、各セクションのデスク、つまり実際の仕事場をどこに、どのくらい確保するのか?ということだと思います。次に応接室や会議室の広さや数といったところでしょうか。
例えば、一人当たりの標準的なオフィススペースは約3坪(10m2)程度という目安の基準があります。オフィスの広さを検討する際には、この数字を基本に、先ほど挙げた応接室や会議室、そして共有スペースなどを考慮して決定していく訳なのですが、この計算ですと、それ以外の余裕は全く生まれないことになってしまいます。
個々のスタッフが働くスペースとお客様をお迎えするスペース、それらが区画され、できれば、会議スペースが別に備わっていれば、オフィスの機能は十分に果たす訳ですので、それ以上の計算をしないことは、当然といえば当然です。
しかし、「快適オフィス」というキーワードから考えてみた時、もう少し違う捉え方もできるのではないかと、私は思います。実際に、一人当たり面積にも様々な調査値があり、実際にレイアウトする際には、それぞれの企業毎に基準が異なる実態があります。