照明による消費電力は、建築物全体のエネルギー消費量の約21%、テナント様の専有部分の使用電力においては約40%を占めている。これは、パナソニック電工様から提供いただいた資料中にある、(財)省エネルギーセンター様出典のデータによるものです。この事実からも、省エネ効率の高い照明設備にリニューアルすることで、大幅なエネルギー削減が見込まれることは明白で、当社PMも高い関心を持って業界の動向を注視して参りました。環境配慮型の商品が次々と開発されている現況、業界のトップランナーであるパナソニック電工様に最新の照明設備についてのご提案をいただきました。
はじめにご紹介いただいたのは、前項でも取り上げたLED照明の「EVERLEDS(エバーレッズ)」シリーズです。オフィス室内の照明として充分に使用可能な平均照度約1000ルクスの明るさと、蛍光灯に比べて約3.3倍・40,000時間もの長寿命を持つ「LEDベースライト」をはじめ、従来の細く小さい蛍光管を使った冷陰極誘導灯に比べて約50%以上の省エネを実現する「LED誘導灯コンパクトスクエア」、他にも「LEDダウンライト」や「LEDスポットライト」など、幅広いラインナップを展開されているそうです。
次にご紹介いただいたのが、環境配慮型照明器具「Wエコ」シリーズ。これはLED照明ではなく、従来の直管蛍灯2灯分の明るさを1灯分で賄うことができる高効率の蛍光灯です。ランプ本数が従来の1/2で省エネ・省資源なばかりか、従来品の約1.7倍・約20,000時間の長寿命を持つ商品だそうです。
以上2つのシリーズは、周囲の明るさにあわせて照明の自動調光を行う「明るさセンサ」と組み合わせることで、さらに効果的な省エネが実現できるとのことでした。
最後に、無電極蛍光ランプ「EVER LIGHT(エバーライト)」をご紹介いただきました。主に道路や景観照明などに使われる水銀灯に替わる大光束の光源で、電極やフィラメントのない画期的な点灯方式を持つのが特長とのこと。ランプ切れがなく、約60,000時間・15年の長寿命で、過去に省エネ大賞「資源エネルギー庁長官賞」を受賞された実績もあるそうです。
>取材メモ
設備機器が省電力・長寿命であることは、メンテナンスコストの削減にも直結しますので、長期的に捉えたときのトータルなコストメリットは大きいと思います。これらについて、PMがご提案する場合、商品を実際に見ていることが重要ですし、必要に応じてサンプルを準備します。また、照明器具の交換は、商品の選択によっては、天井加工は不要であったり、照明器具単体の交換で対応ができたりするなど、リーズナブルな省エネ工事の筆頭です。今回のパナソニック電工ショールーム見学にて当社PM部門全体で、それぞれの商品確認や比較も行っておりますが、当社PMは従前より個別事案毎にショールーム見学は行っており、常に最新の商品知識を吸収しつつ、費用対効果の高い適切なご提案につなげていく姿勢を大切にしています。
※本記事は2010年6月8日取材時点の情報を元に作成しております。
取材協力・情報提供:パナソニック電工株式会社