現在、オフィスインテリアのカラーコンセプトは、一般のインテリアやデザイナーズアイテムと同様、白や淡い基調色が主流となっています。
これは、オフィスビルの外観デザインやエントランスにもリンクしてきますが、一時期の重厚感や高級感重視の落ち着いた色合いよりも、爽やかでクリーンなシンプルデザインがトレンドとなっていることに起因していると思われます。
人材確保の側面から見ても、このトレンドに合わせていく方が、これから社会に出る学生さんなどのウケは良いと思うのですが、一つ気をつけなければいけないことがあります。
それは、以前主流となっていた重厚感、高級感があまり重要視されなくなったように、現在トレンドとなっているデザインコンセプトも永遠に続くものではないということです。
インテリアデザインには、同じ基調で揃えていった方が美しく見えるという性質があります。そのため、どうしても同じインテリアのシリーズやコンセプトで全てを買い揃えたくなりますよね。これは、一般家庭でのインテリアコーディネートでも同じことがいえるので、そんな心境を味わったことのある方も多いかもしれません。
その時代のトレンドにあわせていくことも、あまり度が過ぎてしまうと、そこからの変更がしにくくなってしまい、逆に自由性が失われる可能性があります。ですから、一つの考えかたとして、オフィスで常に必要となるイスやデスクはあまり時代に左右されないスタンダードなものを選んでおいた方が、将来的なことを考慮すると良いのかもしれません。