実際の快適オフィス事例をお話する前に、そのポイントについて整理しておきたいと思います。
快適オフィスを実現するためのポイントとしてまず挙げたいのが、オフィス全体のレイアウトです。これは皆さまのなかでも、快適オフィスのポイントは?と聞かれた時、真っ先に答える方が多いポイントではないでしょうか。
そのくらい普通で、基本的なこと。だからこそ快適オフィスのポイントからは外せません。各セクションの分け方から応接室、ミーティングルームなどの作り方からはじまり、セクション内の机の配置やコピー機やファイル収納棚などの共有事務機の置き場所等々、挙げればキリがありません。詳しくはこれから事例をもとにお話ししていくとして、今回一つだけ取り上げたいのは、動線についてです。
レイアウト、と聞くと私も前述したようにどうしても「配置」に気が向いてしまいますよね。そしてその配置に気を取られることで、きちんとした動線が確保できないケースが意外とあるようです。この動線に関しては、一般の住宅でも間取りに次いで重要視されているように、人が快適に過ごすためにはとても大切なポイントであり、言い換えればそれは、最もストレスの原因となることの一つともいえます。
全体の配置や、置き場所だけにとらわれることなく、オフィス内をスムースに移動できることも念頭においてレイアウトを考えることが、快適オフィスの第一歩ではないでしょうか。