新着情報

コクヨ株式会社編-4-


コクヨ様は『エコライブオフィス』の他にもエコに対する取り組みを多様に行っておられますが、中でも興味深いのがこの「エコバツマーク」というものです。これは、商品のライフステージ「つくる時」「つかう時」「すてる時」に対応した自社で定めた環境配慮基準に対し、一定の基準条件を満たしていない自社商品にバツマークをカタログ表記し、3年間でバツマークをゼロにするという革新的な取り組みで、2008年の総合カタログから始めていらっしゃるそうです。

自社の商品にバツを付けるという発想にまず驚かされるのですが、その意味を知れば知るほど、この制度を実現させた意図の深さにさらに感心してしまいます。エコバツマークを表記することで、お客さまはまずその存在に注目し、意味を理解し、商品を選んでいただく際の判断材料のひとつになるでしょう。言い換えれば、お客様のエコ意識を高める役割も備えたマークなのかもしれません。一方でコクヨ様のスタッフにとっては、自社の商品からエコバツマークを一刻も早くなくそうという思いから改善への迅速な対応を行うことにもなり、メーカーと消費者両者の監視体制のなかで、確実にエコ意識と環境優良製品が育っていく土壌を構築しているシステムであると言えます。

さらに2009 年には、それまでのエコバツマーク基準「つくる時」「つかう時」「すてる時」に加えて、商品のライフサイクル全体を見ていくべきという観点から、「はこぶ時」を加えたそうです。それもまた、本質的に環境に優しい、よりよい商品づくりのための改善というコクヨ様のストイックな企業姿勢の表れなのだと思います。現在は2011年版カタログでの「エコバツマークゼロ」の達成にむけて、全社一丸となって邁進されているそうです。

「エコライブオフィス」も「エコバツマーク」も、先進的なCSRの取り組みであり、スタッフの意識改革、プラスアルファの創造に多大に寄与しているのではないかと思います。

>取材メモ
実験オフィスやエコバツといった、コクヨ様の一丸となったエコへの取り組みにおいても、プロジェクト開始当初はスタッフの方にも戸惑いがあり、それぞれが自分の中の価値観や快適さの基準を変化させながら適応されていったのだそうです。能動的にエコや省エネに関わるには個人の意識を変えることが必要で、中小規模のオフィスビルでもエレベーターに階段の利用を促すポスターを貼るなど、すぐに取り組めることはたくさんあると思います。PMも、そのような視点を積極的に持ちながらオフィスビルを俯瞰していくことが必要だと感じました。

※本記事は2010年5月13日取材時点の情報を元に作成しております。


取材協力・情報提供:コクヨ株式会社



最新記事10件を表示

2025.08.04お知らせ
広告掲載のご案内
2025.07.21お知らせ
広告掲載のご案内
2025.07.15お知らせ
社名変更ならびにホームページURL変更のお知らせ
2025.07.14お知らせ
広告掲載のご案内
2025.07.07お知らせ
広告掲載のご案内
2025.06.30お知らせ
広告掲載のご案内
2025.06.23お知らせ
広告掲載のご案内
2025.06.16お知らせ
広告掲載のご案内
2025.06.09お知らせ
広告掲載のご案内
2025.06.02お知らせ
広告掲載のご案内