プロパティマネージャーは、経営者と接することで、その企業の考え方や特徴など、より経営的な視点での企業像のようなものが見えるようになってきます。
そのアイデンティティーを理解した立場から、オフィスの提案をすることで、より企業にマッチしたオフィスづくりをすることができる、というのが私の考え方です。
実際に現場に携わるスタッフから意見を吸い上げたほうが良い結果に結びつくことがあるように、その企業の経営理念やビジョンを理解してから行動に移したほうが良いこともありますよね。
ことオフィスづくりのなかでは、この2つどちらもが必要なことだと思うんです。現場の意見だけに偏ること無く、経営者の話のみに耳を傾けるのでもない。つまりその両極のバランスのなかでこそ成り立つのが、快適なオフィスではないのかと。
現場での仕事のしやすさや快適性と、企業の顔であるオフィスをどのように魅せ、そこで働くスタッフをどのように動かしていくのか。それを理解できる、バランスをとれる場所に近いところに居るのが、プロパティマネージャーなのかもしれないと、前職から振り返ってみても思うことがあります。