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消防試験協会様が行う消防設備の試験や防災設備の点検は、点検のための点検であってはならないものです。誰かに指摘をされないために行うのではなく、人命を守る使命感を持って行っているのだと、取材に対応してくださった方々が口々に仰ってくださいました。
「誠実に消防点検を行うにあたって常に考えているのは、初期消火と避難誘導がスムーズに行える環境が整っているかどうかということです」というご説明が示すように、消防試験協会様は実際の消防設備の使われ方に配慮した点検と現場観察を常に行っていらっしゃるそうです。例えば火事が発生した場合、火を消すために一番に使われる消火器が、誰の目にもつきやすく持ち運びができやすい場所にあるか。例えば避難経路として真っ先に選ばれる階段の踊り場に、段ボールなどの荷物が置かれて邪魔になっていないか。今後の当社PMとの更なる連携として、このように現場で感じたことをテナント様やオーナー様により効果的にお伝えして、改善されるまで、PMを通じて現場へフィードバックし続けることが重要であるというご指摘をいただきました。これは当社PMもテナント様に常々ご指導申し上げていることですが、同じ問題意識を共有していることは心強いものです。
また、消防設備が常に正しく維持管理されていることを前提に、実際にその使い方を知ることや、避難経路を知っておくことも大切です。火災は初期の段階で気づき適切な処置を施せば、大きな被害を防ぐこともできます。ですから、消火器の使い方などの勉強会を開催したり、テナント様ごとに避難経路や防災設備の確認を行ったりといった避難訓練なども、より適切にご提供していきたいと考えています。
一般的に使用頻度が少ない消防設備の維持管理に際し、法令でとても多くの規定が設けられているのは、それが人命を守るために有効な、数少ない確実な手段だからなのだと思います。万一を考えたリスク管理としての点検をしっかりと継続し、起きないことが最善でありつつも、見えない部分が多くある防災環境を適切な状態に維持し続けることは、PMの重要な任務であることをこの取材を通じて再確認しました。
>取材メモ
今回の取材を通じて感じたのが、「当たり前」のことを「当たり前にやってしまわない」ことの大切さでした。すべての行為には「目的」があり、それを理解した上で行うことこそが重要です。業務上のルーティンや決まりごとから得られるそれらの「気づき」を「認識」に変えていくことの重要性を、今回の取材で改めて胸に刻むことができました。
※本記事は2010年4月6日取材時点の情報を元に作成しております。