現在の商品トレンドと、企業としての今後のテーマについてお聞きしました。ここ数年、シンプルモダンデザインの流れにより、建築石材も淡い色、明るい色のものが採用されることが多く、オフィスビルのエントランスリニューアルにいくつもの例が見られるように、重厚感よりも清潔で明るいイメージを求める傾向があるそうです。
また、現在使用している石材を美しく再生させる、クリーニングや再研磨のニーズも増えており、再生時の美しさを維持できる表面処理剤をセットにしたメンテナンスを行う機会が増えているそうです。
【自然の素材感をそのままに。さまざまな汚れの浸透を防止する、セキストーンコート】
ご紹介いただいた、石材表面処理剤「セキストーンコート」は、ダイキン工業株式会社様の協力でセキストーングループ様が開発されました。石材にある細孔(毛細管)にフッ素シリコーンを浸透させ、通気性を保ちながら表面からの各種浸透汚れを防止する「セキストーンコート」は、新規で石材を導入した際や、リニューアル石工事時にセットで加工を施すことで、濡れ色・白華現象・黄変・シミなどのトラブルを防止し、美観を維持します。
オフィスビルの円滑な運用と、資産価値の向上を使命とする当社としては、リニューアルや修繕の際、石材にコーティング加工を施すことでビルの外観が保たれ、常に清潔で高級感のあるイメージを維持できるだけでなく、石材を大切に長く使用できるという、コスト面からも有効な商品であると考えます。
>取材メモ
その他にも、天然石材に光触媒の効果をプラスし、セルフクリーニングと環境浄化で石材のメンテナンス周期を延ばす「ハイドロストーン」をご紹介いただきました。当社では、オフィスビルの長いライフサイクルの中で、計画的な大規模改修をご提案していますが、ゼロから再構築する大規模改修だけでなく、現状を改善し、維持する手段も選択肢のひとつとして、日常のオフィスビル運用に活かしています。
※本記事は2010年3月9日取材時点の情報を元に作成しております。
取材協力・情報提供:関ヶ原リニューアルサービス株式会社