近代建築物に欠かすことのできない建築石材。ビルの外観はもちろん、エントランスや共用部など、様々な場所に利用される建築石材は、ビルに表情を附加し、総合的なイメージを印象づける建物の主役といっても過言ではありません。今回お話をお伺いしたのは、建築石材のリニューアルに特化したサービスをご提供されている関ヶ原リニューアルサービス株式会社様(以下、関ヶ原リニューアル様と表記いたします)です。
建築石材の綜合企業、セキストーングループは、その母体となる関ヶ原石材株式会社様をはじめ計12社で構成され、建築石材事業はもとより、石材の採掘・輸入から美術工芸品の創作まで、石に関わる事業全般を幅広く展開され、その企業力と技術力は業界を代表するリーディングカンパニーといえます。そのグループ企業として、2002年に設立された関ヶ原リニューアル様は、リニューアルを主業務とされていますが、新築案件を含め広く建築石材の販売施工も手がけられています。
【仕上げ方法によって同じ種類の石材でも異なった表情になるとご説明いただきました】
まずお話しいただいたのは、主業務とされているリニューアル業務について。石を美しい状態で長く使っていただくノウハウが蓄積しているということでした。建築石材のリニューアルは、石の種類・特性・施工方法・用途などが様々異なるため、決まったリニューアル方法がなく、そのケース毎に知識と経験が必要とされるそうです。建物ごとに建設された時代が異なるため、最新の技術を持っているだけでは適切な対応できないというリニューアル。入居されるテナント様により使用方法の異なるオフィスビルをお預かりする当社に必要とされる運用ノウハウと共通した、日々の経験値の積み上げが必要なのだと感じました。
>取材メモ
建築石材は、全く同じ石の種類でも採掘された時点によって質感が異なるそうです。さらなる質の向上を目的として行われるオフィスビルのリニューアルでは、全体の統一感が必要となるため、石のテイストを合わせることが求められます。その際にはグループ企業で、原材料の輸入を手がける関ヶ原トレーディング株式会社様と協力して石材を手配することもあるそうです。石材のことなら全て、ニーズに合わせて柔軟に対応できるグループとしてのスケールメリットを強く感じました。
※本記事は2010年3月9日取材時点の情報を元に作成しております。
取材協力・情報提供:関ヶ原リニューアルサービス株式会社