共同カイテック株式会社編-5-

共同カイテック様の次世代に向けた開発事業、屋上緑化システム「スクエアターフ・シリーズ」についてもお話を伺いました。このシステムは、バスダクトに始まりOAフロアに継承した配線システムのノウハウを活かして、環境問題に向けてアプローチした商品だそうです。ユニット式で軽量なためビル自体にも負担がかからず、給水システムも手間がかからないため、従来の製品に比べて手軽に緑化できるのが特長です。

この屋上緑化システムは、官公庁をはじめすでに750件以上の納入実績があるそうで、芝生だけでなく植物を育成させることも可能です。将来的なオフィスビルへの導入の可能性も視野に入れ、今後の展開に注目していきたい商品だと思いました。

今回の取材を通じて強く感じたのは、共同カイテック様の高い専門性とプロ意識です。OAフロアの例だけを見ても、一般的にメーカーが施工までをトータルで行うというのは非常に珍しいことなのだそうです。そんな中で、共同カイテック様はあえて自分たちで製造したものを自分たちで施工する「責任施工」にこだわり、そこに企業としてオンリーワンを追求し続ける姿勢と、プロとしての使命感を感じずにはいられません。

共同カイテック様が推進している各事業は高い専門性を持つため、それぞれの専門スタッフがフォーメーションを組み業務に当たっているそうですが、当社では1棟のオフィスビルを1人の専任PMが担当し、ビルを知り尽くすことで深く広い視野でマネジメントさせていただいております。オフィスビルの価値向上に関し深い知識と技術を持つ共同カイテック様と今後もさらに情報共有を密にし、今後もさらに質の高い水準でマネジメント業務を遂行して参りたいと思います。

>取材メモ
フリーアクセスフロア工業会様は、OAフロアの基準見直しを進めており、将来的には各メーカーが統一した定格表記ができるよう、共同カイテック様は、そのメンバーの一員として積極的に参加しているそうです。それが実現すれば、PMとしても適切な商品を紹介するにあたり、オーナー様へより客観的な情報を含めたスムーズなご提案が可能となりますので、たいへん期待しております。

※本記事は2010年1月19日取材時点の情報を元に作成しております。