共同カイテック株式会社編-3-

共同カイテック様のOAフロアの代表作ともいえるロングセラー商品が、置敷式溝配線方式の「ネットワークフロア」です。販売以来納入面積1,000万を超え、業界初にして唯一の10年保証を実現しているというこの商品について、お話を伺いました。

「ネットワークフロア」は前述の「溝構法」タイプに該当する商品です。最大の特長は、その構造メリットを最大限に活かし、出来る限り低床であるとともに、普通の床を歩くような歩行感を実現している点にあります。

パネルタイプの二重床ではパネル自体の厚さのために床高が増し、また歩行の違和感への経年対処のために定期的なレベル調整を必要とする場合があります。しかし「ネットワークフロア」は、耐久性に優れた超高強度の軽量コンクリート素材のため、安定した歩行感をいつまでも保ちながら、経年によるガタつきやたわみを発生させることがありません。メンテナンスも不要ですし、レイアウト変更にも柔軟に対応できるなどのメリットがあります。また、「ネットワークフロア」40ミリタイプでは他社二重床70ミリ相当、29ミリタイプでは他社二重床60ミリ相当の配線有効高を確保していますので、収納できる情報配線容量にも優れています。

「ネットワークフロア」はリニューアルによる導入が社内シェアの約80％と、既存施設への実績が高いそうです。もちろん新規施設への導入でも十分なメリットがあるのは明白ですが、既存空間の天高に配慮し、優れた耐久性とメンテナンス性を併せ持つこの商品が、リニューアル時に圧倒的な支持を受けているのは頷けます。当社でも多くの既存ビルオーナー様にリニューアルの際にご提案し、導入を決めていただいている商品です。

>取材メモ
「ネットワークフロア」は1987年の製造販売以来、お客様の声を商品開発に反映させながら、当初のモデルを改良して来られたのだそうです。実際に使用されているお客様の声を真摯に聞き続けることの積み重ねが、共同カイテック様の現在の信頼と実績を築いているかと思うと、私たちPMが普段から心掛けている「現場の声を聞く」ということの大切さを改めて胸に刻みました。

※本記事は2010年1月19日取材時点の情報を元に作成しております。