2009年を「◯◯の1年」でたとえるなら、「勉強の1年」という言葉に尽きると思います。PMとして数多くの経験と実践を積ませていただき、これまで以上に学ぶことが多かった1年でした。年初と年末でPMとしての自分を比較すれば、だいぶ進化していると思いながらも、上司や他のスタッフを見ていて、まだまだと感じることも少なくありません。私が一人前のPMとして進化を重ねるために遂行しなければならないと感じているのが、リーシングの最終段階における与信業務です。
ビルオーナーの視点から、企業様をテナントとして迎え入れるための確認と判断を執行することはPMの重要な任務なのですが、企業様のデリケートな部分に触れるためには相応のコミュニケーションスキルが要求されるということを学びました。たとえばお客様との面談で決算書を拝見させていただいた場合に、表面に挙がっている数字だけをそのまま捉えるのではなく、その指標が表している企業の姿勢や方向性を推察しながら的確な質問をさせていただき、総合的な見地で正しく判断できるような、経営者目線ともいえるスキルに磨きをかけていかねばと感じています。
表層を見ているだけでは読み取れない本質を感じ取る力は、与信業務のみならずあらゆる業務に通じる重要な要素です。それを身に付けることが、自身の進化の過程に欠かせない2010年の課題であると思っています。