チームのメンバーに聞こえる場所で大事な話をすることで、各スタッフは、他のスタッフが置かれている状況や、その対応策を、その会話を通じて、具体的に知ることができます。これにより、仮に自分に同じような状況が起こった時、対応しやすくなると思うんです。僕が「もったいない」と感じるのは、閉ざされた空間のなか、個別にこの作業をしてしまうと、仕事上で必要な知識や事例の共有に時間や手間がかかり、難しくなるからです。
せっかく誰かが今経験している事柄なのだから、それはみんなで共有し、各々が自分の知識や事例として活用していく。僕たちの仕事は、突き詰めればキリの無い仕事ですが、正確な知識が無いと、問題点に気付かない場合もあります。問題に気付かないと、誰かから指摘されるまで、上滑りして、問題を見過ごしたり、収益機会を逃したりすることがあります。
プロパティマネージャーは、現場では大きな責任があります。自分の現場で類似の状況が起きたときに見逃さず、僕に相談したり、周囲に聞いたりできる力がとても大事です。
自分が経験していない現場で問題になっていることを知ることで、自分の知識を高め、問題に対する感度を高めることができれば、自ずとスタッフのレベルアップになり、チームの強さへと繋がっていくと思うんです。