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東京電力株式会社編-3-

オフィスビルの受電設備故障は、老朽化、自然災害、小動物による事故など様々な要因がありますが、事故が発生すると瞬時に停電状態となります。
このような停電による事故は大きく2つに分けられます。
事故のあったビルだけ停電する事故
ビルだけでなく、電力会社の配電線に接続されている周囲のビル・工場・病院・銀行・交通機関・交通信号システムなどさまざまな範囲が停電する「波及事故」

重大な事故である波及事故について、具体的な原因と対策を東京電力様にお聞きしました。

「波及事故とは、お客さまの受電設備で起きた事故が原因で、電力会社の系統を広範囲にわたり停電させてしまう事故です。
波及事故が発生すると、自社の損失のみならず、他社の操業停止による信用損失や生産停止など社会的に大きな影響を及ぼすため、場合によっては多大な損害賠償を請求されるケースもあります。
波及事故原因の発生箇所として、約90%が受電点(構内キャビネット)から主遮断装置間のケーブルなどの事故によるもので、非常に高い比率を占めています。
波及事故防止の有効性として、高圧受電設備で事故が発生した場合、配電線(電力会社)への波及事故に至らないための機能が装備されている「GR付き高圧負荷開閉器(UGS・UAS)」を取り付けることが有効です。
GR付き高圧負荷開閉器(UGS・UAS)とは、お客さま構内の電気事故の地絡事故を検出して自動的に配電線と切り離すとともに、短絡事故についても配電線の停電時間を最低限に抑えることができ、波及事故防止に大きな効果があります。」
   
私たちPMとしましては、波及事故の予防という観点からも、建物設備の改善に向けて、積極的に取り組んでいく必要があると思いました。


>取材メモ
オフィスビルのような高圧受電を行う建物における波及事故防止についてお聞きしたところ、 民間規定である「高圧受電設備規定」において、高圧で電気を受電するお客さまは、受電点に取り付ける区分開閉器として「GR付き高圧負荷開閉器」を推奨することが明記されているとのお話しでした。
「波及事故」を防止することの重要性を改めて実感しました。

本記事は2008年10月時点の情報をもとに作成しております。


取材協力・情報提供:東京電力株式会社



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