次に目に付き易いのは、パネル周りがあります。エレベーターのパネルは乗っている時だけでなく、到着を待っている時にも目にします。エレベーターを待つ間、表示板を何となく目がいってしまう、そんな経験、皆様にはありませんか?
それだけ、表示パネルは訪問者の目に止まる箇所だといえます。しかも、このパネル関係には、その当時のユニバーサルデザインが採用されていて、時代を感じさせるデザインの場合もあります。一目見ただけで何となく古さを感じたりすることがあるのはそのためではないでしょうか。
また、パネルと一体になったスイッチ類は、かならず触れるものですし、デザインもパネルと同様の印象になっています。
ですから、その箇所を、うまくリニューアルすれば、自ずと印象が良くすることができます。
また、これと似た例で、扉があります。エレベーターの扉も、その当時の流行の色目や表面仕上げなどが採用されていて、パネル同様時代を感じさせる場合があります。この扉も、そのまま交換とまでいかなくても、カラーリングを変えるなど、さほど大きくないリニューアルで印象を変える工夫ができる場合があります。
こういった、大きく目に付く部分を対象に、時代とのマッチングを行うことで、不自然さや古くささが無くなり、ビル全体の印象を大きくアップできます。しかし、見逃してはならないポイントがあります。