「コミュニケーション」を源から-4-この経験から、私はコミュニケーションの源である“ひと声”の重要性を認識することができました。何かを得たり情報を交換するビジネスライクな言葉ではなく、もっとシンプルな、人が人に素直に言葉をかける行為としての“ひと声”が自然な人間同士の結びつきを生み、言葉の発信源が頭ではなく心から発せられる環境を築いてゆくのだということを、経験として知ることができたのです。
さらに、言葉が心から発せられる関係性こそが、ビジネスにとっても大切なコミュニケーションの真髄なのだということも改めて感じました。言い換えれば、それは私にとって、コミュニケーションの盲点ともいえるものでした。
この“ひと声運動”のおかげで、テナント様に対して今までより密接なおつきあいをさせていただいているという手応えを感じています。それはたった“ひと声”が源の、原点回帰の成果なのかもしれません。既に実行している人からすれば、あたりまえのことかもしれませんが、私は、これからもこの取り組みを継続しながら、より質の高いビル運営でお客様に応えていくことができるよう、邁進していきたいと思っています。