創造すべきは「コストバリュー」-2-世界的な景気後退が進むこの市況において、ユニクロは業績を好調に伸ばしているブランドのひとつです。それは消費者が、ユニクロの商品の品質に納得し、価格以上の価値を感じているからに他なりません。これはユニクロが企業利益を目的としながらも、生活者にとってより価値の高い商品提供を追求、実現し、その姿勢がトータルとしてお客様に認められた結果なのだと思います。
そう考えたとき、ユニクロをオーナー様、生活者をテナント様に置き換えてみることができるのではないかと思いました。オーナー様は自身の財産としてのビルに、テナント様に対する良質な空間提供とコストパフォーマンスの良い運営を望まれ、テナント様は当然の権利として対価に見合った快適さを求め、それを実感として判断されます。そしてビル運営において、この両者が満足し納得する最高のコストバリューをつくり出すことこそ、私たちPMの役割であり目指すべきものだと思えたのです。
そのためにはまず、オーナー様やテナント様が求めていることを本当に正しく把握し理解することが大前提です。その見えるものの違いと目線に気を配りながら、等価以上のサービスを追求する姿勢を常に持ち続けたいと思います。