質をより高めるためにテナント様にオフィスを快適にご利用あるいはお選びいただくための根本的な指針として、今だからこそ目を向けて取り組むべきことを集約すると「清潔さのあるビル管理」という言葉が適切ではないかと思います。清潔さとは、このシリーズ3回目にも、「クレンリネス」という言葉を使って触れておりますが、PMとして個々の管理するオフィスビルの快適環境にさらに気を配り、より高水準のビル管理を遂行するということです。
文字通り、今オフィスをご利用いただいているテナント様の快適のために清掃管理を徹底し、向上させることもそうですし、「何もない」ことが最善であるという考えに基づいた「予防」を心掛けることも、広義な意味で清潔さの要素のひとつではないかと思います。あるいは前述のように、新たなテナント様にご利用いただくためのリニューアルの際には、原状回復に努めることを最低限の要件として、それ以上のディテールまで含めた空間づくりにこだわるという心掛けも、PM一人ひとりが自覚し努めなくてはいけない清潔さだと思います。
PMの清潔さなしに、商品としてのオフィスビルを管理・運営することはできません。今だからこそ、自分自身とその足元をしっかりと確認し、できていないことが無いように目配りを徹底しながら清潔さの視野を広め、これからのビル運営の質を高めていきたいと思います。