何も起こらない快適当社が管理運営しているオフィスビルを現在お使いいただいているテナント様に対して、これまで以上の快適環境をつくりだすために「すべきこと」のうち一番大切なことを挙げるとするならば、それは「予防」だと思います。
テナント様から得る私たちPMの評価として、何かの不備が発生した時に「対応が早いね」というのは及第レベルに過ぎないと思います。「そういえば不備や不具合って起きたことがないね」という、実感なき実感のようなものを得られることを目指すべきです。PMとしての知識を前提に、経験と実績に基づいて「予測」と「対策」を行い、何もない状況づくりに努めることがオフィスビル運営のリスクマネジメントであり、付加的ではなく本質的な120%の対応につながるものなのだと思います。
例えば照明が点かなくなる前に交換したり、空調が故障しないためのメンテナンスをかけるなど、「何もない」環境を効率的につくり出すことは容易ではありません。だからこそ今すべき取り組みであり、私たちが働きかけることに意味があると思います。ひいてはその取り組みが、あらゆる設備の機能、特性、寿命を体得し、適切な業務につなげるための基本だと思います。