耳で聞けばごく当たり前の言葉なのに、シチュエーションやタイミングによってそのニュアンスが妙に響いたり残ったりすることがあります。
私の場合、プライベートで友人にかけられた「はじめなきゃはじまらない」という言葉が、自分への励ましや戒めとしていつの間にか、頭の中の引き出しに息づいています。壁にぶつかったときや立ち止まりそうになったとき、この言葉を意図的に引き出して自分を鼓舞させ、自らを突き動かすようになりました。
例えばリーシング業務のひとつとして、私たちPM担当者は仲介業者様にご協力を依頼するのですが、すでにご協力いただいている業者様へのご訪問のみならず、まだお付き合いのない業者様に営業のご挨拶にうかがうこともあります。
そんな時、私は「はじめなきゃはじまらない」と自分に言い聞かせ、業者様の門を叩きます。この言葉を心に刻むことで、その業者様に出会うことが無限の可能性のはじまりであり、いま目の前に起きたこのチャンスは二度と巡ってこないという気持ちがふつふつと湧いてくるのです。
私にとって「はじめなきゃはじまらない」は、はじめてもいないのに、なかったことにする人間の弱さを打ち消す人生のキーワードです。