僕の課には、入社2年目のスタッフがいます。彼が担当する物件で最近こんなことが起こりました。
その物件は、耳なじみのある方もいらっしゃると思いますが、リート物件です。リート物件はその性質上、高いクオリティの管理・運営スキルが求められます。その物件で改修工事を行うことになったのが話の始まりです。
大規模改修は、テナント様が入居していない状況であれば、スムーズに進め易いものです。しかし、今回は、テナント様が入居しつつ、改修工事を行うという案件でした。その改修工事で影響を受けるであろうテナント様と、期日までに改修工事を終わらせたいオーナー様。互いに衝突したわけではないのですが、やはり貸し主と借り主では立場が全く違いますから、そのギャップと食い違いが出てしまうのは避けられません。この間の溝を埋めて、滞りなく物事が進むようコーディネートすることも、プロパティマネジメントの大事な業務です。
その改修工事は、改修費だけでも数千万円を超えるスケールで、テナント調整その他、様々な状況が重なりました。
僕は正直悩みました。入社2年目の彼に任せて良いのだろうか?
最終的には、今までお話しさせて頂いたように、新しいことにどんどんチャレンジして楽しみながら経験を増やして欲しいという考え方で、彼に任せることにしました。しかし、その内容から、ある程度踏み込んだサポートをしよう、それで、彼の経験値や知識、自信が高まれば、というのが僕の狙いでした。