オーナー様への最大限の還元は、物件の稼働率を100%目標として、できるだけ高い水準に維持するということがポイントの一つです。何よりそれがテナント様の満足の証明ですし、オーナー様からの信頼にもつながります。そのためにPMとして怠ってはいけない業務のひとつが「将来に向けたリニューアル提案」であると考えています。
この上期もリニューアルを行ったビルがいくつかありましたが、ひとつの現象を契機にビル全体を捉え、オーナー様のご理解のもとに行うことができており、前向きなリニューアルが多かったと思います。ただし、更にクオリティの高いビルマネジメントを考えた時、メンテナンス対応などの現象が起きる前にリニューアルが出来ていたら、つまり「将来に向けたリニューアルの提案」を積極的行うことで、更に効果の高いリニューアルに繋がっていた可能性は、PMとして常に意識しなければいけません。これから、より厳しい経済環境となるこれからこそ、将来を見据えて積極的なリニューアル提案の実践が今後の課題です。
更には経済環境だけでなく、昨今の異常気象や省エネルギーなどの社会環境も踏まえるべきかもしれません。今年の夏は例年の猛暑に加えて、局地的な集中豪雨が目立ちました。気象条件の変化がビル管理に与える影響というものも、今後のリニューアル・改修に関わる大きなポイントになってくるということも念頭におく必要があります。