大切なオフィスビルをお預かりしているオーナー様、そこにご入居いただくテナント様、ビルメンテナンスをご依頼する協力業者様、リーシングにご協力いただく不動産仲介業者様など、PMの業務には、多くの立場の違った関係者様が存在します。
ビル運営を通して発生する様々なケースの案件に対し、滞りなく進行するためにPMがコーディネートをしていくわけですが、立場の違った視点をお持ちの関係者様とのコミュニケーションは、業務遂行のために非常に大切です。
それぞれにお持ちの立場や視点を理解し、案件に関わる全ての方々が同意できるポイントを模索し、その方法を選択するため、ご意見やご要望を頂戴し、PMの考えをお伝えする。この作業がコーディネートをしていく際の基本であり、最も重要なポイントとなりますが、その案件毎に関わる方々は違うので、ベストな方法論が用意されているわけではありません。あるのはビルの収益という軸のみですので、何故PMはこう判断したかという説明をする場合、全体像を念頭に置き、必要に応じ当事者以外の要素の説明をする必要もあります。
PMは、そのケース毎に関わる人や状況が違うことを把握し、関係者様とコミュニケーションを取りながら、連携して案件を進行していくことが要求されています。この能力には上限や定義はなく、そのケース毎の対応力を養っていくことが重要であると考えます。