PMの日常では、ルーティンとなる通常業務ですら、オーナー様、テナント様の対応など様々な角度からの案件があり、また、ビル設備の修理対応など、当日発生する緊急度の高い突発的な案件もあれば、事前に関係者に告知したうえで計画的に実施する案件もあります。まずこの「今すべきこと」について迅速かつ適切な対応をしていくことが重要ですし、最優先事項です。
しかし、利益性の追求という視点からは、この表面的に見えている案件をその一面だけで捉えていたのでは、見えてこない部分が多くあります。そのため、ビル運営を多角的に捉え、現在対応しているその案件を全体のマネジメントの一部として、立体的に見る視点の高さが必要となります。
平面を立体的に。点を線で結ぶ。「流れ」を把握し全体を見る力をこのように表現することが多いですが、特に、全く角度の違う様々な案件に対応が求められるPMでは、このビル全体をマネジメントするという意識と取り組みは非常に大切なことであると考えています。その高い視点からの状況判断と、数字への意識が、より収益性を生むための大きなポイントです。