私は業務上、入居先をご検討されているテナント様をご案内することが多くあります。ご案内時は普段社内にいては聞く事のできない“生の声”に接する機会なので、自分には見えていなかった視点からのご意見を頂くことが多く、これからのビル運営を考える上で非常に参考になるんですね。ありがたいことです。
例えば最近、テナント様が入居先のポイントとしてあげられることが多くなったのが、セキュリティなのですが、一昔前は今ほど重要なポイントでは無かったような気がします。近年、法規制など社会環境の変化によりセキュリティの強化が叫ばれていますよね。オフィスビルを取り巻く環境も例外ではなく、中には、既存の設備では不十分なため入居者独自でセキュリティ強化を計るケースも見受けられるほどです。
自分の身は自分で守らなければいけない時代。危機管理を怠ってしまうと、いつ何時トラブルに巻き込まれるか分かりませんよね…。そういった背景から、ビルを選ぶにあたって、セキュリティを重視するテナント様が非常に増えてきました。しかし、最新のセキュリティが備わっていて、それを「売り」にしている新築ビルなどを調べてみますと、賃料が高額設定だったり、人気高のため条件に合う空室がない、など多くのテナント様が苦しんでいるのが現状です。
私は、このセキュリティに着目して考えてみたいと思います。