ビル管理には、多額の費用がかかります。必要なメンテナンスや設備に投資することはもちろん当然なのですが、同時に適正なリターン予測やリスクヘッジも考えなくてはなりません。
ビルオーナー様にとって、修繕積立金はビルのためにお預かりしている大切なもの。また、既に承認頂いた予算にしても同様に大切な財産です。そのようにして維持管理された個々の建物が町並みを作っていくものであり、そのための定めも存在します。そこで私は、公的機関で負担してもらうことが可能な事案は、できるだけ活用するようにしています。
例えば、ビルの第一印象。来客を迎え入れるテナントさまにとっては、ビルの外観や周辺環境は思った以上に大切です。建物に設置される地番表示、周辺のガードレールや交通標識、建物が面する道路・歩道などの状況、これらが適正に維持管理されていないと、ビル自体もなんとなくすさんだ印象になるものです。これらはすべて、公的機関の範疇のものですので、申請により、公的な対応をして頂けるものが、実はかなりあります。
そのほかにも、実際にある様々な制度を活用することで、オーナーさまの費用負担を減らし、そのぶん利益率を向上させたり、テナントさまの快適性アップのための資金に回すことができると考えています。