社員A
今、テナントさんにとって人材確保が大きなテーマだということは分かりました。そのために求められるオフィスって、具体的に何でしょうか?やはり立地は大事だと思うんですけど…。
上司
立地条件はもちろん重要だよ。アクセスの良さを優先するテナントさんも昔から必ずいるからね。
社員A
お、やった!アタリですか?僕アタリですか!?
上司
う〜ん、外れとはいえないが。それだけでは、20点かな。まだまだ足りないものがあるよ。
社員A
足りないものってなんですか?
上司
その前に、人気エリアの物件は、全て人気物件なのかな?
社員A
うーん、確かにそうは言い切れないと思います。
上司
そうだなぁ、キミは昨日見に行ったあのビル、どう思った?
社員A
え?あぁ、あのビルですか?そうですね…確かに、立地はそれほど悪くないと思いました。最寄り駅はJRと地下鉄があったし。
上司
そうだね。でも、空き室はあったね。何か気付いたことはないかな?
社員A
確か、築16年目だったと思うので、そろそろメンテナンスした方が良いと思った箇所がいくつかありましたね。
上司
ほう。確かにビルのライフサイクルでは、第一期修繕時期は15年前後と言われているから間違ってはいないね。じゃあ、実際にメンテナンスした方が良いと思った箇所を挙げてみてくれないか。
社員A
え〜とですね、まずはトイレ。ちょっと狭いのと清潔感が感じられませんでした。それからエレベーターの中。壁とかに傷が残っていてちょっと印象悪かったです。
上司
うん。その2点は私も同感だよ。要は、今キミが話したよう項目もそうなんだけど、人材確保のためにビル選びをしているテナントさんの目線が必要なんだ。テナントさんが見た時、どのようなメンテナンスやリニューアルをすれば、気に入ってもらえるのか考えてみるんだよ。
社員A
テナントさんの目線、ですか…。
上司
そう、その中にこそ、テナントさんの人材確保のためのニーズが隠されているんだよ。よぉ〜し、テナントさんの目線になって、具体的なポイントをもう一度考えてみよう。行くぞ、現場。