この相手と正対しないという考え方をもとに、テーブルの形状を考えてみますと、フリースペースに置くテーブルが四角だった場合、4辺に座る構造になっていることから、1対1の場合は、相手と対峙するケースが多くなります。これが、会議室に設置する比較的大きなテーブルでは問題ないとしても、フリースペースに置くようなサイズが小さめのテーブルの場合、かなり近い距離で対峙してしまいます。
それに対して丸テーブルの場合は、辺が存在しないため、正面の相手と対峙しないよう、ほんの少しでも角度を変えることが可能ですし、テーブルのサイズが小さいので、比較的距離が近いポジションで打ち合わせが行われるため、いわゆる「テーブルを囲む」状態になり、「丸い」テーブルだけに「円滑」に打ち合わせすることが可能だと思います。
フリースペースは、多目的に利用できるので、その目的によって使い方が異なりますが、こと空間の生み出し方だけに関しては、丸テーブルを採用した方が、コミュニケーションの面で様々なプラス効果を発揮することができるとも考えられます。