そんな僕に転機が訪れたのは、配属されて1年以上が経過した頃です。今まで僕をサポートすることに惜しみなく時間と力を使っていただいていた先輩に突然叱られたのがそのきっかけです。
今思えばその当時の僕は、PMの仕事も分かりかけてきて、自分1人で行動することが多くなっていたため、いつの間にか仕事をするということに「慣れ」ていたはずが、向上意識が少なく、日々何となく仕事をこなすような「馴れ」へと変わってしまっていたようでした。
それをいち早く察知して僕に助言をすることが、これまでずっと僕を見守ってきてくれた先輩が起こした行動となりました。社会人になってから、いや、もしかすると学生時代を含めて随分と長い間、面と向かって人に叱られるということを忘れていたような気がします。先輩の叱咤と激励で、そこにあった僕の甘えや馴れは、いっぺんに吹き飛びました。
社会人2年生のこの年は、プライベートでは新しいファミリーも増え、社会人としての責任が大きくなっていたこともあり、僕の意識は成長した、というよりは入社当時に持っていたあの感覚、この人たちと同じステージに立ちたいという想いを思い出したターニングポイントとなりました。