当時、僕たち新入社員は半年の間、特定の部署に配属されるのではなく、色々な部署を回り、企業の仕組みから仕事の内容までを理解し、職場に馴染む期間が与えられました。時には、就業時間中に国会議事堂をみんなで見学に行ったのを覚えています。目的は、大規模公共施設の設備管理体制を研修することとなっていました。でも、それは、僕たち新卒の新入社員に、日本という国を動かしている場所に足を運ぶことで、改めて社会人としての気持ちとモチベーションを与えるために行っていたことを知ったのは、それからずっと後のことです。
その後僕は、企業の仕組みを知り、仕事の内容を経験していくうちに、次第に会社にも馴染んでいきました。そして半年が経過した時、現在のPM部に配属されたのです。
この頃には、企業人としてやっていくペースをつかむことができ、仕事が楽しく思えるようになっていました。また当社の特徴である、社員が自分の責任で、自分で考えて仕事ができる環境の中で、次第に僕は、相変わらずフランクに接しながらも、僕の仕事をサポートしてくれる先輩や課長に早く追いつき、その同じステージに立ちたいという気持ちが芽生えていました。