不安と緊張の中で迎えた初出社。最初の挨拶を終えて、数時間が経ちました。ところが、僕が妄想のように抱いていたイメージとは違った世界が、そこには広がっていました。実際にはそんなに構える必要もなく、自然体で良かったんです。
そう僕に思わせてくれたのは、今日現在の僕を育ててくれた諸先輩方の対応でした。想像では、仕事中は黙々と仕事をこなし、話しかけることもままならない雰囲気を醸し出しているはずの先輩が、とてもフランクに話しかけてくれたり、接してくれたりするんです。
確かに、話を伺っていても、仕事に対しての知識の深さを感じますし、社会人としてのモラルやマナーも兼ね備えているように見受けられます。それでも、先輩の接し方からは、新卒の新入社員として、やっと社会人の第一歩を踏み出したばかりの僕に対して、すでに会社の一員として見てくれているような感覚を感じ取ることができました。
特に役職の付いた当時の課長から声をかけてもらった際には、肩の力がすっと抜けて、とても楽になった記憶が残っています。