当社では、ビルの管理・運営を担当しているセクションを、PM(プロパティマネージメント)部門と呼んでいます。もともとアメリカから持ち込まれた概念のようで、当初は不動産証券化業界で使われた用語ですが、最近では、当社に限らず、ビル運営管理の業界では、スタンダード化した用語だと思います。
次世代のビル運営という視点で見て、このPMというキーワードから語れる部分も多くあります。PMに要求される役割がいくつかありますが、それらの業務に対する需要がどんどん増してきていると感じています。もちろん当社も例外ではなく、当社全体としてPM業務に取り組んでいると言ってもいいかもしれません。
それでは、実際にPM部門とはどんな役割を持つのか。今回は、建物(ビル)の視点からではなく、私たちPM(プロパティマネージャー)という職種を起点にお話ししてみたいと思います。
用語が混同していますが、PMという表示は、業務を指した場合、プロパティマネージメント、人間を指した場合、プロパティマネージャーとして理解して下さい。
PMとは一体どんな職業なのか?それは、一言で言い表すならば、やはりビルの運営・管理担当者ということになると思います。管理というと、今まではビルの修繕や清掃を中心とした、ハード面の管理という位置付けが強かったようです。しかし、PMには、この従来からあるハード面の管理の他に、もう一つ大きな役割を持っているのが特徴です。